「紙の帽子を折らないか?」
今年の4月、東京藝大・東京大学の2名の学生によって発足した構造ファッションユニット
「paper-hat 紙帽子」。
2人は当時それぞれ建築意匠と建築構造が専門の現役大学生。
通常、二者は協力して建造物のデザインを行うことを仕事とするが、ここでは、その思考と技術を
ファッションデザイン、特に紙製帽子のデザインに活かすことを試みる。
今回、チーム初となるシリーズは、名の通り、オリ、クシャ、ハコ、ヤマ、ムシ、ハッパ、の6種類の紙製帽子からなる作品群。いずれも、折り紙の技法を用いて、紙の素材と文脈を活かした帽子のデザイン、制作を行う。
建築家が紙の帽子屋、始めました。
作家紹介
蓮溪芳仁 (東京藝術大建築科)

里山育ちの人好きなクラフトマン。
琵琶湖の北、山と田んぼに囲まれた寺に生まれ、野山を駆け回り育つ。東京藝大に入学し建築を学ぶ傍ら、絵画教室の講師やアートイベントの企画による場づくり、イラスト、ロゴ、看板、壁画などの平面制作、家具制作、ライブペイント、パフォーマンスなどの活動をし今に至る。現在は大学院にて、既存の空間に寄生し人と共に移動する小さな建築空間の研究を通し、途方もなく巨大な空間世界とちっぽけな人間を繋ぐ方法について思考する。
下田悠太 (東京大学建築科卒)

折紙の形態に魅せられた建築構造エンジニア。東京大学大学院修了。
受賞歴に「コロキウム構造形態の解析と創生2020」形態創生コンテスト 最優秀作品など。研究に「Flat-Foldable Rigid Origami with Uniform-Thickness Panels」(AAG2020)など。
折紙の幾何学と構造力学を背景に、コンパクトに折りたためる構造や軽量な膜テンセグリティ構造など、建築やファッションの新たな形態に関する研究・制作を行っている。
2人についてより詳しく知りたい方はこちら
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